枯れない花 – ドライフラワーの魅力と作り方

こんにちは、花屋「フルール ドゥ リュミエール」の藤沢葵です。みなさんは、ドライフラワーをご存知ですか?生花を自然乾燥させて作る、枯れない美しい花のこと。最近では、インテリアとしても注目を集めています。

私がドライフラワーの魅力に気づいたのは、花屋で働き始めてから。お客様から「長く楽しめる花が欲しい」というリクエストをいただいたことがきっかけでした。そこで出会ったのが、ドライフラワー。色褪せることなく、美しさを保ち続ける。まるで、時間を凍結したかのよう。

以来、ドライフラワー作りにのめり込むように。さまざまな花材を試しては、技術を磨いてきました。今では、お客様に喜んでいただけるドライフラワーアレンジメントを作れるようになりました。

そんなドライフラワーの魅力と作り方を、今日はみなさんにご紹介したいと思います。この記事を読んで、ドライフラワーの虜になっていただけたら嬉しいです。それでは、ドライフラワーの世界へ、一緒に飛び込んでみましょう!

ドライフラワーの魅力

長く楽しめる美しさ

ドライフラワーの何より大きな魅力は、長く美しさを保てること。生花は、どんなに手入れをしても、いつかは枯れてしまうもの。でもドライフラワーなら、半永久的に美しさを楽しめます。

花びらの色合いや形が変わらないのが、ドライフラワーの特徴。ユーカリのグリーンやかすみ草の繊細さ、ラベンダーの優しい香り。それらが、時を超えて変わらずにそこにある。そんな奇跡のような美しさに、心奪われずにはいられません。

インテリアに彩りを

ドライフラワーは、インテリアとしても注目されています。生花とは違った、ナチュラルでシックな雰囲気を演出できるんです。リビングや玄関、寝室など、さまざまな空間に彩りを添えてくれます。

植物の緑と、ドライフラワーのアースカラーの組み合わせがおすすめ。グリーンが爽やかな印象を与え、ドライフラワーが空間に深みを持たせてくれます。色褪せないドライフラワーだからこそ、長く飾って楽しめる。そんな魅力が、インテリア好きな人々の心を掴んでいるんですよ。

贈り物にも最適

大切な人への贈り物としても、ドライフラワーはぴったり。花言葉を添えれば、想いを込めたギフトになります。例えば、ユーカリなら「追憶」、ラベンダーなら「愛」や「幸福」の意味が。そんな花言葉と共に、時を超えて美しさを保つドライフラワーを贈れば、きっと喜んでもらえるはず。

新築祝いや引っ越し祝い、結婚祝いなど、さまざまなお祝いのシーンでも活躍します。「お祝いの気持ちと共に、長く飾って楽しんでもらえたら」そんな願いを込めて、ドライフラワーを選んでみてはいかがでしょうか。

ドライフラワーの種類

人気の花材を紹介

ドライフラワーに適した花材は、たくさんあります。その中でも特に人気なのが、以下の花材。

  • かすみ草:繊細な雰囲気が魅力。白やピンクが定番。
  • ユーカリ:グリーンが美しく、爽やかな印象に。
  • ラベンダー:優しい色合いと香りが人気。
  • 千日紅:ビビッドな赤が目を引く。
  • ローズ:花びらの重なりが美しい。アンティーク調の色合いも人気。

これらの花材は、ドライフラワーにしても美しさを保ちやすいんです。初めてドライフラワー作りに挑戦する方にもおすすめですよ。

季節ごとの花材

ドライフラワーに適した花材は、季節によっても変わります。春はチューリップやスイートピー、夏はひまわりやデルフィニウム、秋はダリアやコスモス、冬はアンスリウムやシクラメンなど。

旬の花材を選ぶことで、より美しいドライフラワーを作ることができます。季節の移ろいを感じられるのも、ドライフラワーの楽しみ方のひとつ。

形や色で選ぶ

花材選びのポイントは、形と色。ドライフラワーにしたときの形の変化を想像しながら、花材を選ぶことが大切です。例えば、がく紫陽花は、ドライフラワーになると硬く立体的な形に。一方、デルフィニウムは平面的な形になります。

好みの色合いで選ぶのもおすすめ。ビビッドな色合いが好きな人は、ガーベラやデージーを。柔らかな色合いが好きな人は、ローズやあじさいを選んでみては。自分だけのオリジナルドライフラワーを作る楽しさを、ぜひ味わってみてくださいね。

ドライフラワーの作り方

基本の作り方

ドライフラワー作りの基本は、自然乾燥。花材を束ねて、風通しの良い日陰で吊るして乾燥させるだけ。

手順はこんな感じです。

  1. 花材を選び、必要な分量を用意する。
  2. 茎を揃えて、ゴムバンドで束ねる。
  3. 逆さまにして、風通しの良い日陰で吊るす。
  4. 2〜3週間ほど乾燥させる。
  5. 乾燥したら完成!

ポイントは、直射日光を避けること。日光に当たると、色褪せの原因に。風通しの良い日陰が、ドライフラワー作りにはぴったりです。

花の種類別テクニック

花の種類によって、ドライフラワーの作り方にもコツがあります。

  • バラ:花びらを開かせたままドライにするのがポイント。ガクを取り除き、花びらを広げてから乾燥させます。
  • あじさい:房の部分だけを残して乾燥させると、綺麗なドライフラワーに。ガクは取り除きましょう。
  • ラベンダー:束ねたまま逆さに吊るして乾燥。香りを楽しむなら、密閉容器に入れて保存を。

花材の特性に合わせた方法で、美しいドライフラワーを作ってみてくださいね。

注意点とコツ

ドライフラワー作りの注意点は、湿気対策。高温多湿だと、カビが生えてしまうことも。乾燥剤を一緒に保存したり、除湿機を使ったりと、工夫が必要です。

また、ドライフラワーは壊れやすいのも特徴。扱いには十分注意しましょう。優しく丁寧に扱うことが、美しさを保つコツですよ。

ドライフラワーの飾り方

スワッグやリース

ドライフラワーの定番の飾り方といえば、スワッグとリース。ナチュラルな雰囲気を演出できる、人気のアイテムです。

スワッグは、ドライフラワーを束ねて壁に飾るスタイル。リボンで結んだり、流木に吊るしたり。シンプルながらも、存在感抜群の飾り方です。リースは、円形に組んだ土台にドライフラワーを飾ったもの。クリスマスだけでなく、一年中楽しめるアイテムですよ。

ボトルやフレーム

ガラスのボトルに詰めて飾るのも素敵。一輪挿しとして、さりげなくインテリアのアクセントに。大きめのボトルなら、存在感も抜群です。

ドライフラワーを額装して飾るのもおすすめ。お気に入りの花材を、絵画のように美しく魅せることができます。壁に飾れば、お部屋がギャラリーのように。特別な一枚を、大切に飾ってみてはいかがでしょうか。

アイデアいろいろ

ドライフラワーの飾り方は、アイデア次第で無限に広がります。

キャンドルと一緒に飾ったり、ガーランドを作ったり。素敵なアイデアを考えるのも、ドライフラワーの楽しみ方のひとつ。

私のお気に入りは、ドライフラワーのモビール。透明な糸でドライフラワーを吊るして、優しく揺れる様子を楽しむんです。風に揺れるドライフラワーを眺めていると、心が和むんですよ。

みなさんも、自分だけのアレンジを楽しんでみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?ドライフラワーの魅力と作り方、少しは伝わったでしょうか。

枯れないで美しさを保ち続けるドライフラワーは、まるで魔法のよう。色褪せない美しさ、形を変えない力強さ。そんなドライフラワーだからこそ、大切な思い出と一緒に、長く飾って楽しめる。きっと、特別な存在になってくれるはずです。

ドライフラワー作りは、誰でも簡単に始められるのも魅力。ぜひ、お好みの花材を見つけて、挑戦してみてくださいね。自分だけのオリジナルドライフラワーが完成したときの喜びは、格別ですよ。

花屋に並ぶドライフラワーも、ぜひチェックしてみてください。プロの技術が詰まった美しいアレンジメントがきっと見つかるはず。大切な人への贈り物にも最適です。

これからも、ドライフラワーの魅力を広めていきたい。そんな思いを胸に、私は今日もドライフラワー作りに励んでいます。みなさんも、ドライフラワーの虜になってみませんか。